石鹸オフコスメなのにメイクが落ちないよ
ダブル洗顔してもアイメイクは残ってるし、自分には石鹸オフ向いてないのかな?
こういった疑問にお答えしていきます。
今回紹介する方法で洗顔すれば、石鹸オフコスメでなくても石鹸でメイクを落とせます。
石鹸オフに疲れてしまっているあなたへ、石鹸オフ歴8年の経験をもとに解説します。
石鹸オフメイクが落ちない3つの理由
「石鹸オフメイクをしているのに、なんで化粧が残っちゃうんだろう?」
そんなときにチェックして欲しいのは次の3つ。
- メイクが落としづらい石鹸を使っている
- ポイントメイクは石鹸では落ちづらい
- 石鹸の泡立てが足りていない
この3つを見直すだけで、メイク落ちがグンと良くなりますよ。
メイクが落ちにくい石鹸を使っている
石鹸オフコスメはその名の通り、石鹸で落とせるのが特徴ですが「どんな石鹸でもOK」とは限らないのです。
石鹸は大きく分けて、純石鹸と化粧石鹸の2種類があります。
「肪酸ナトリウムと脂肪酸カリウムが98%以上」と定義されているもの。
パッケージなどの成分表に「石けん素地100%」もしくは「カリ石けん素地」しか書かれていない。
(液体商品であれば、「水、カリ石鹸素地」と書いてある)
>>純石鹸とは?原料の油脂と製法の違いを解説!おすすめ純石鹸も紹介
じつは、化粧石鹸はメイクが落ちづらいです。
なぜなら、石ケン素地以外の成分が入ることで、メイクを落とすために必要な洗浄力が低くなるから。
残念ながら洗顔フォームや、石鹸オフメイクでよく取り上げられる牛乳石鹸も洗浄力が低いので落ちづらいです
同じ石鹸でも「純石鹸」であれば、洗浄力が高いのでストレスなく落とせます。
わたしは4年ほどミヨシの純石鹸を使っていますが、正直、純石鹸は成分がシンプルゆえに使用感に大きな違いはないので、手に入りやすいものでOK。
>>ミヨシ「無添加 白いせっけん」を1年以上使用したレビュー【肌悩み減りました】
無添加石鹸=純石鹸とは限らない
勘違いしやすいのですが、純石鹸=無添加石鹸とは限りません。
パッケージに無添加と書いてあっても、「石けん素地」や「カリ石けん素地」以外の成分表記があれば純石鹸ではありません。
純石鹸と思って使っているのにメイクが落ちにくいのであれば、一度確認してみるのがおすすめです。
ポイントメイクは石鹸では落ちづらい
化粧品の種類にもよりますが、基本的にポイントメイクは石鹸では落ちません。
- アイシャドウ
- アイライナー
- リップなど
理由は単純で、石鹸で落ちづらい成分が化粧品に入っているから。
石鹸で落としづらいポイントメイクは「ポイントリムーバー」を使うのがおすすめです。
いや、石鹸オフしたいのにクレンジング使うんかい!?
と思うかもしれませんが、石鹸で落ちないものはいさぎよくクレンジングを部分使いした方が肌へのダメージが少ないです。
皮膚科の先生もポイントメイク落としは、専用リムーバーの使用を推奨しています。
石けん洗顔を勧めている私ですが、目元は専用のリムーバーでないと落ちません、と患者さんにお伝えしています。
軽いアイメイクの方なら、石けん洗顔だけでもいいかもしれませんが(私は、石けんのみです。こすらずに洗って、それで目元に化粧品が残っている場合は、放置してます。そんな大した汚れではないので。たまに、マスカラとか塗っても、そのまま石けんのみの時もありますが、そのうち落ちてます)、ちゃんと落としたい方は、専用のリムーバーを使ってください。
引用元:あいこ皮フ科クリニック 院長ブログ
わたしはポイントメイクのクレンジングにビオデルマを愛用していますが、敏感肌でも肌トラブルなく使えています。
メイク落とし用のコットンは無印良品がおすすめ。
クチコミが良いものも使いましたが、無印良品の方がフカフカで毛羽立ちにくく、優しくメイクオフできました。
「石鹸で落ちる」と書いてあるのに残ってしまうのは、石鹸の洗浄力が低いか、洗い方に原因があると思われます。
その場合、次で紹介する「泡立て」を見直すだけでも、落ちやすさは変わりますよ。
石鹸の泡立てが足りていない
メイクをしっかり落とすには、泡の量や質も重要。
泡立てが不十分だったり、キメが荒い泡だとメイクと馴染む前に泡が消えてしまうからです。
モコモコのキメ細かい泡を作ることで、顔全体に泡が行き届き、汚れを包み込んで落としやすくなります。
石鹸を泡立てるメリットや泡立てるコツをより詳しく知りたい方は、以下の記事も参考にどうぞ。
【5 STEP】石鹸オフメイクの正しい洗顔方法
皮膚科医のブログや本を参考に、わたしが毎日やっている石鹸オフの手順を紹介します。
- ポイントメイクを落とす
- ぬるま湯で顔を濡らす
- 石鹸をもこもこに泡立てる
- ひよこを撫でるように優しく洗う
- ぬるま湯でしっかり泡を洗い流す
工程が多く面倒に感じるかもしれませんが、ひとつひとつの内容は1分以内に終わる簡単なものばかりです。
この方法で洗顔すると、石鹸オフコスメでない化粧品でもすっきりクレンジングできるので、一緒にメイクオフしていきましょう。
1.ポイントメイクを落とす
石鹸洗顔する前に、まずはポイントメイクを落とします。
コットンにポイントリムーバーを染み込ませ、優しくオフしましょう。
ポイントリムーバーは、敏感肌でも肌トラブルが起きにくいと評判のビオデルマがおすすめです。
500mlだと、週5日使用で半年以上もちます
目もとの皮膚は非常に薄く繊細なので、少しでも成分がいいものを使いましょう。
ウォータープルーフマスカラを使用している場合、ヒロインメイクのマスカラリムーバーがするんと落とせて優秀です。
濃いめのベースメイクをしている場合
ポイントメイクだけでなく、しっかり目のベースメイクをしている場合、石鹸だけではファンデーションを落としきれない可能性があります。
かなりメイクが残ってしまうようであれば、落ちづらいメイクは「オイル」を活用しようをこの工程に取り入れてみてください。
オイルを活用することで、スムーズにメイクオフできますよ。
2.ぬるま湯で顔を濡らす
ポイントメイクが落とせたら、ぬるま湯で顔を濡らしましょう。
顔を濡らすことで、洗顔時の泡が馴染みやすくなります。
お湯落ちマスカラを使っている場合、ぬるま湯を使うことでマスカラが落ちやすくなる効果もあります。
3.石鹸をもこもこに泡立てる
顔を濡らしたら石鹸を泡立てていきましょう。
理想の泡は以下のような、キメが細かくフカフカな泡です。
以下のようにキメが荒かったり泡の量が少ないと、メイクが落ち切る前に泡が消えてしまいます。
しっかり泡立てることでメイクが浮きやすく、激しく摩らなくてもメイクを落としやすくなります。
100均などで売ってる泡立てネットを使うと、5秒ほどでキメが細かいモコモコ泡が完成しますよ。
泡で出てくるタイプを使うのもあり
泡立てが面倒であれば、泡で出てくるタイプの純石鹸を使うのもオススメ。
固形石鹸より少し割高になりますが、泡立てる手間がないのでワンプッシュで洗顔ができます。
4.ひよこを撫でるように優しく洗う
モコモコ泡が完成したら、いよいよ洗顔です。
洗い方のコツは、ひよこを撫でるように優しく撫で洗いすること。ゴシゴシ洗いなどの肌の摩擦は、シミ・シワの原因につながります。
洗顔時間は10〜20秒ほどでOK。長くても、1分以内に終わらせるようにしましょう。
泡に触れている時間が長いほど、セラミドなどの保湿成分が流出すると心得てください。
引用元:化粧品に頼らない素肌美人のつくりかた
5.ぬるま湯でしっかり泡を洗い流す
泡がメイクと馴染んだら、ぬるま湯でしっかり洗い流しましょう。
泡が残っていると肌トラブルの原因につながります。顔のフチなど洗い、流しやすい場所もお忘れなく。
以上で洗顔終了です。お疲れ様でした!
はじめのうちは面倒に感じる部分もあると思いますが、慣れてくると顔を濡らす〜洗い流すまで2分以内に終わるようになります。
洗顔後のスキンケアもシンプルにすると美肌にブーストかかるので、合わせて試してみてくださいね。
>>【たったの2つ】敏感肌ミニマリストの愛用スキンケアと、シンプルケアのメリットを紹介
どうしてもメイクが落ちないときの対処法
ポイントリームーバーでアイメイクを落とし、純石鹸を使っても、クリームファンデなどしっかり目のメイクの場合、落としきれないことがあります。
そんなときは以下の対処法を試してみてください。
- 多少のメイク残りは放置してOK
- 落ちづらいメイクは「オイル」を活用
また、メイクが落ちないからと石鹸の2度洗いは控えたほうがいいので、ひとつづつ解説していきますね。
メイクが残っていても、石鹸の「2度洗い」は厳禁
メイクが残っていると肌荒れが心配になりますが、2度洗いするのは控えましょう。
石鹸に限らず、洗いすぎは肌に必要な皮脂を取りすぎるなど、肌トラブルの原因につながります。
間違って石鹸で2度洗いしてしまった日は、白ニキビが多発しました
でも、メイクが肌に残ったまま過ごすのは不安ですよね。
そんなメイクが落ち切らなかった日の解決策を、次にまとめました。
多少のメイク残りは放置してOK
実はファンデーションが多少残っているくらいなら、そのまま放置してOK。
再生医療研究室室長の落合博子先生の本にその理由が書いてあります。
仮にメイクがじゃっかん残っても、怖がる必要はありません。角質には汚れを自動的に排除する機能が備わっていますから、自然にキレイになります。
引用元:美容常識の9割はウソ
試しに、小鼻に少し残ったファンデーションが気になりつつ放置して寝てみましたが、肌が荒れることもなく朝の洗顔と一緒に落ちました
朝起きても残っているようであれば、純石鹸で洗顔すればOKです。
関連記事:「朝の洗顔がめんどくさい」ので、8年以上水だけ洗顔した結果→美肌になった
ただメイクが残りすぎている場合、放置はあまりよくないので、次に紹介する「オイル洗顔」を試してみてください。
落ちづらいメイクは「オイル」を活用しよう
リキッド・クリームファンデなど濃いメイクの場合、ちゃんと洗顔してもファンデーションがかなり残ってしまうことがあります。
そんなときは、オイルをメイクに馴染ませてから洗顔してみましょう。
- 濡れていない顔にオイルをのせ、こすらずに、ただじっとのせて、しばらく待つ
- よく泡立てた石鹸で、しっかり洗い流す
化粧品はオイルと馴染みやすい成分なので、石鹸のみよりきれいに落とせます。
オイルをふき取るという方法もありますが、コットンが摩擦の原因になったり、ベタつきやすいので洗顔の方がストレスがないです。
オイルは好きなものでOK
選ぶオイルはホホバオイルやアルガンオイルなどお好みのものでOK。ちなみに、オススメは「大島椿のオイル」です。
- 椿の種子から採った天然椿油100%
- スーパーやドラッグストアなど取扱店が多く、手に入りやすい
- クレンジングだけでなく、ヘアケアにも使える
ヘアケアで有名な大島椿。肌にのせて大丈夫か心配になるかもしれませんが、成分の安全面など皮膚科の先生も以下の記事で絶賛しています。
ぜひお気に入りのオイルで試してみてください。
乾燥肌にもオススメ
純石鹸洗顔でよくあるデメリットが「洗顔後、乾燥する」ということ。
とくに純石鹸はクレンジング剤のように保湿成分が入っていないので、乾燥肌の方は洗顔後の乾燥が気になりやすいと思います。
そんなときでも、オイル洗顔であればオイルが保湿剤の役割もしてくれるので、石鹸の乾燥をカバーしてくれます。
動植物から抽出されるオイルを「油脂」と呼びますが、この油脂はわたしたちの肌の皮膚の成分ととても近いので、肌と馴染みやすく、使用後に乾燥しにくいという性質があります
引用元:美容常識の9割はウソ
正直、洗顔後のスキンケアがいらないくらい、オイルの保湿力が半端じゃないです。
石鹸オフに挫折した方もオイル洗顔であれば、乾燥の心配がなくなりますよ。
オイルのぬるぬるが気になっても2度洗いはしない
オイル洗顔の唯一のデメリットは、洗い方が甘いとオイルがかなり肌に残ること。
こってりしたオイルであればあるほど、ヌルヌルが気になるかもしれません。
ヌルヌルに耐えきれず2度洗いしたくなるかもしれませんが、できれば我慢しましょう。
洗いすぎは肌を痛める原因になっていまいます
とはいえ我慢もストレスなので、気になる部分だけ2度洗いするなど、全顔はしないようにするといいですよ。
まとめ:石鹸オフで肌トラブルから卒業しよう
この記事では石鹸オフメイクが落ちない理由と対処法、正しい洗顔のやり方について解説しました。
- 石鹸オフメイク=どんな石鹸でもOKとは限らない
- ポイントメイクは石鹸では落ちづらいので、ポイントリムーバーで落とそう
- キメが細かいモコモコ泡で洗うと、メイクが落ちやすい
- 石鹸の「2度洗い」は逆に肌を痛めるのでNG
- 多少のメイク残りは、肌の代謝で落ちるので放置してOK
- メイクが残りすぎるときは「オイル」を活用しよう
手間がかかりそうに見える石鹸オフですが、石鹸を見直すなど小さなことから始めればOK。
最終的には、クレンジング代を抑えつつ肌トラブルから解放されるというおまけつきです。
最後にゆる美容ミニマリストに役立つ本をまとめておきます。必要ないケアをやめるだけで、ナチュラルなベースメイクがやりやすい肌を手に入れられますよ。
「え!?それって意味なかったの!?」といったスキンケアを、再生医療のプロフェッショナルが解説しています。いままでの美容常識がくつがえされます。
化粧品の成分表を見ても、なにが良いかわからない方におすすめ。成分から見た化粧品の選び方がまとめられています。
この記事が少しでも、あなたの肌悩み解決のお役に立てたら幸いです。